スタディプラスの開発現場に、Forkwell Jobsが潜⼊取材!

ゲーム業界からの転身 -「IT×教育」に掛けたCTOの決意

受験を控えた高校生に絶大な支持を集めるアプリがある。それが「Studyplus(スタディプラス)」だ。しかしこのアプリ、コンテンツとしてのいわゆる教材アプリではない。「勉強の継続を支援する」プラットフォームであることが大きな特徴だ。

ユーザーは110万人(2015年5月現在)を超え、App Storeの代表作(Essentials)アプリにも選ばれた。2015年5月には1.85億円の資金調達を行い、さらなる成長を目指すスタディプラス代表取締役の廣瀬高志氏とCTOの齊藤秀治氏に、参画の背景からStudyplusのビジョン、求めるエンジニア像について話を聞いた。(以下敬称略)

教育とコミュニケーションの可能性に挑戦したい

CTOの齊藤は、ソーシャルゲーム業界の雄、GREE出身。上場前の2007年に入社し「釣り★スタ」、「ドリランド」でメインエンジニアを務めるなど、人気タイトルの第一線で活躍してきた。そんな齊藤がStudyplusを選んだ理由は、関心領域だった教育とコミュニケーションを両立する事業内容に共感し、チャレンジしたいという思いからだった。

もともと齊藤がGREEに入社したきっかけも、コミュニケーションに強い関心があったから。入社当時のGREEは今のようなゲームの会社ではなく、SNSの会社だった。入社後、2人の子供ができ、子育てをする中で教育への関心が強くなっていた。偶然知り合った廣瀬と初めて話をしたときは、「自分がずっとやりたかった教育とコミュニケーションの両方ができるなんて本当か?」と半信半疑であったが、サービスをよく見てみると、教育×コミュニケーションに真正面から取り組んでいる会社であることがわかった。事業領域が自分の方向性と合致したことに加え、教育プラットフォームとしての可能性の大きさに惹かれ、入社を決意した。

「勉強、特に試験に向けた勉強はそんなに楽しいものではないかもしれない。だが、自分の人生を切り拓く上で非常に大事なこと。勉強の過程で同じ目標の人と知り合い、励まし合ったり、時に競いあったりという要素が加わることで、勉強はもっと楽しくなる。勉強が楽しく継続できれば、学力は必ず高まる。そういった、今までになかった新しいユーザ体験をつくっていきたい」と齊藤は言う。

エンジニアのタイプは二極化 必要なのは、徹底した「ユーザー目線」

何百人ものエンジニアを見てきた齊藤によれば、エンジニアは技術追求に向かう人と、サービス追求に向かう人に二極化するという。スタディプラスのようなアーリーステージでは、後者のタイプ、すなわち、よりよいサービスの提供を通じてユーザーに貢献することに熱意を持って取り組めるタイプが適しているという。

「経歴、スキルよりも、これからどんなサービスを作りたいかというゴールへの熱意が必要です。スキルは手段でしかないので、熱意があればついてきますからね」

同時に開発のスピードも重視する。ユーザー目線と重なる部分もあるが、とにかく早くユーザに価値を届け、高速でPDCAサイクルを回すこと。スタートアップとしては開発スピードが命なので、その点を理解して動けることが重要だ。一方で、クオリティが低ければ使ってくれているユーザーに失望しか与えないため、スピードとクオリティに対するバランス感覚も欠かせない。

「エンジニアは神」という文化

Studyplusのエンジニアは現在5名。サーバサイド2名、クライアントサイド3名という体制だ。スタディプラスで求められるエンジニア像について、齊藤は語る。

「まだまだ発展途上のサービスなので、サービスを生み出すという貴重な体験ができます。エンジニアはコードだけ書いていればいい、ということではなく、サービスをつくっていくために何でもやるというのが基本姿勢です。インターネットの会社では、エンジニアは創造主だから神なんです。もちろん、神であるからには責任も伴いますけどね(笑)」

学習者の本質的な課題を解決するサービス

代表の廣瀬は、2010年に現在のスタディプラス社を創業。創業当初から、「学習の継続を促す」ことを考えていたという。

「勉強する人にとっての一番の課題は、勉強の継続が難しいこと。この課題を解決できれば、多くのユーザ-を救うことができる。そんな想いでつくったのがStudyplusなんです」

App StoreやGoogle Playのアプリのレビュー欄には、実際に「スタプラのお陰で勉強時間が増えた」「いつも三日坊主だった自分が、継続的に勉強できるようになった」という声が多数寄せられている。コンセプトがユーザーにしっかりと受け入れられ、強く支持されていることがわかる。

しかし、廣瀬は決して現状で満足しているわけではない。「おかげさまでStudyplusは広告宣伝費を一切使わずに会員数100万人を超え、App Storeの代表作アプリにも選ばれましたが、私たちの目指すところからすればまだまだやりたいことのほんの一部しか実現できていません。『学習×コミュニケーションは、まだ世界的に見ても手がけている会社が少ないフロンティアな領域ですが、非常に大きな可能性がある面白い分野だと思います」

プラットフォームとしてのビジネスポテンシャルの大きさ

受験勉強の方法も進化し、勉強系のアプリも多く登場しているが、Studyplusはこれらを脅威と感じることはない。むしろ、他の勉強系アプリと連携し、勉強記録の自動投稿が可能になるAPIを公開しており、旺文社の「英単語ターゲット1900」など連携するアプリも増えている。

「教材も紙からアプリに進化する中で、自動で学習記録ができるようになるが、様々なアプリ、紙の教材も含めて統合的に管理できるのがStudyplus。コンテンツではなく、あくまでもプラットフォームであるということが他と違う圧倒的な強みです」と廣瀬は自信を見せる。

Studyplusは現状、広告による収益を得ているが、プラットフォームという立ち位置だからこそ今後幅広いビジネスポテンシャルがあると言えそうだ。



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